子どものいる生活

息子のこと、元夫のこと、私の生活のあれこれ。順風満帆。

私と息子は家族だから

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皆さま、お元気でしょうか。

前回のブログ記事は、読み返してみて特定の方に攻撃的ではないかと思い直して削除しました。

公開してる文章で特定の方に攻撃なんて、そのつもりはなくともよくないですから。

 

 

さて、今日は息子の保育園の先生とお話ししたことについて書こうと思います。

 

先日、息子の保育園の先生とお話しする機会がありました。

新しい保育園の先生はとても優秀な方達だから私はなんだか緊張してしまっていました。

正しい知識に基づいたダメ出しをされるかもしれないと身構えてもいました。

そしてしっかりやってることを話して母子家庭でも大丈夫だと安心してもらおうと思っていたのです。

 

ところが、

私の前に、よっこらしょと座った年配の先生は、私の顔を見てにっこり笑って、

「お母さん、もう肩の力の抜き方を忘れちゃったでしょう」

とおっしゃいました。

「え…」と戸惑っている私に更に

「これから少しずつ肩の力の抜き方覚えていこうね。大丈夫、私たちが手伝うから」と。

私は何と言って良いかわりませんでした。そんなこと言われたことなかったから。

「ありがとうございます」

と答えたら涙がダーっと出ました。

なんで?

え?

なんで私泣いてるの?

自分が泣いている理由がわからない。

 

ダーっとなりながら、

ああ、これ良くあるやつ、漫画とかドラマで頑張ってる人がわかってくれる人に会って、張り詰めていた頑張りの糸がプツンと切れてダーっと泣くやつだと思いました。

私は今、ダーっとなってる。

頑張ってるつもりなんてなかったのに。

まあ、そりゃそれなりにはさ、頑張ってるよ。

育児なんだから。

子どもの命と未来を預かっているんだから。

でも息子は育てやすい子だし、みんな言うもの、楽な子だねって、羨ましいって、小児科医も保健師も言うもの、こんなに育てやすい子はなかなかいないって、だから私が大変な筈ないんだよ。

 

「お母さん、息子くんはね、とってもいい子。優しくて勇気があってすごく頭の回転が早い。でも大変でしょう?だって、あんなに短気で口が立つ子とずっと一緒にいたら疲れるでしょう」

どうして知ってるの?

「はい、すごく疲れます。10秒でいいから黙ってほしいって毎日思ってます」

思っていることを素直に答えました。

 

「奥歯噛み締めて我慢して笑ってるでしょ?なんで黙ってって息子くんに言わないの?」

優しい目だなと思いました。

私がどんな母親か査定してる感じが全然しない。

ただ私を優しく見てる目。

「息子には思う存分喋ってほしいからです。だから私の都合で理由もないのに黙ってなんて言えません」

「お母さんの都合の何がいけないの?理由はお母さんが黙ってほしいだけで充分じゃない?」

そんなこと考えたこともありませんでした。

だって、息子には自由でいてほしいから。

「充分なんですか?だって、だって、息子には家の中で好きなだけ喋る自由がある。それを制限していいんですか?」

前のめる勢いで尋ねました。

「うん、いいの。お母さん、あのね、お母さんにも自由があるの。うるさいと思った時に黙ってって言う自由がある。そうでしょう?」

 

私にも自由がある…

 

あれ、私はいつから自由にうるさいから黙っても言えないのが当たり前になってたんだろう。

 

滅私奉公的母親には絶対になりたくないと思ってたのに。

 

私は自分で我慢だと思わずに我慢をたくさんしてきたのかな?

 

あれ?

 

それって息子にとっていい母親じゃないよね。

 

「少し黙ってって今度言ってみます。あ、でもそんなこと言ったら息子は傷つくのではないでしょうか?」

先生は爆笑した。

「あははは、ああおかしい。お母さん、あの自信満々の強気な息子くんがそんなことで傷つくと思う?傷つく前になんで黙らなきゃいけないの?なんで?なんで?ってきっとうるさいよ」

ほんとだ。

私はなんで傷つくと思ったんだろう。

変なの。

黙ってって言ったくらいで私からの愛情を疑う子じゃない。

私達は信頼しあってるもの互いの愛情を。

そこは絶対と思ってやってきたもの。

「ほんとだ」

「ね、お母さん、お母さんは息子くんの家族なんだよ。息子くんの世話を完璧にするベビーシッターじゃない。2人は家族なんだよ」

ああ、ああ、ああ、そうだ、私と息子は家族だ。

家族。

家族なんだよ。

目から鱗

そして涙。

「お母さん、私達、これからたくさん息子くんとお母さんのお手伝いするのからね。たくさん話を聞くし、なんでも言ってね」

「はい。ありがとうございます」

涙声で返事をしました。

「それにしてもお母さんの理屈っぽいところ息子くんとそっくりね」

と先生は笑いました。

私も本当にそうだと思って笑いました。

 

胸が暖かくい。

大切なことに気づかせてくださりありがとうございました。