子どものいる生活

息子のこと、元夫のこと、私の生活のあれこれ。順風満帆。

晴天のお台場

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2019年です。

息子を2014年に出産してからの時の流れの早さは凄まじいです。

2019年とか嘘でしょ?って感じ。

 

年末年始のお休みは息子と夫と過ごしました。

夫とお休みを過ごすなんて昨年には考えられなかったことです。

 

夫と息子と過ごす休日はとても楽しいものでした。

夫は優しい。

その優しさは私が怖いからかもしれないけれど、優しい。

 

元旦に家族でお台場に行きました。

元旦のお台場は、晴天で、外国人観光客ばかりで、大きなガンダムがあって、息子はずっとはしゃいでいて、夫は優しく微笑んでいて、なんだか全部が風邪の時にみる夢みたいでした。

風景がどろりと溶けて歪み、目を開いたらそこには狂った夫がいるのではないかと怖くなるほどに。

 

夫が入院していた精神病院の閉鎖病棟にお見舞いに行った日のことを思い出しました。

2人で病院を抜け出してコンビニに行き、アイスクリームを買って病院の敷地内で食べました。

いかにも精神病患者という感じにぼんやりくったりした夫はアイスクリームを食べながら「今日は365日で1番いいお天気だね」と言いました。

いつ退院できるかもわからず、退院しても仕事ができるかわからず、多額の借金、これからの生活はいったいどうなるのか、まだたった2つの息子はどうなるのか、不安は山のようにありましたが、「365日で1番いいお天気」だという言葉は明るく、少なくとも夫がこのお天気とアイスクリームを喜んでいることがわかってうれしかったです。

いいお天気だからたぶん全部大丈夫だと思えた。

 

元旦のお台場は、あの日と同じくらいにいいお天気で、やっぱり私達は全部大丈夫だったねと思いました。

 

夫が寛解と呼べる状態になり、毎日仕事に行くことに、私達と心穏やかに過ごしてくれることに心から感謝します。

彼のそこまで至るまでの孤独と苦悩はどれほどだったのか。

想像することも無礼にあたる気がしてしまいます。そんなの本人にしかわからないし、想像して同情するなんて失礼だから。

本人にしかわからない苦しみがあるし、私にだって、夫との関係の中で私にしかわからない苦しみがありました。

家族には家族の壮絶な苦しみがあります。

 

双極性障害に完治はありません。

夫がまたひどい躁状態になる可能性もひどい鬱状態になる可能性もあります。

そして、また借金したり、退職したりする可能性だってなくはありません。

私にできることは、もしそうなった時に彼を支えられるようにすることです。

仕事がんばろう。