子どものいる生活

息子のこと、元夫のこと、私の生活のあれこれ。順風満帆。

引っ越し前日の恐怖体験

先日、夫の自己破産により自宅が競売にかけられ、買主の不動産屋からの度重なる嫌がらせに堪え兼ね幼子を連れて住処を追われた私なのですが、引っ越しは無事完了してそれなりに元気にしております。

 

それにしても、引っ越し先も決まり、この日に鍵をお送りしますと連絡しておいたのにもかかわらず、引っ越し前日に自宅に押しかけ、朝からインターフォンを100回以上連打、玄関のドアをドンドンガチャガチャと体格のよいチンピラ紛いの男性にされる恐怖たるや。

だって引っ越しは決まっていて、翌日には物件の受け渡しは可能なわけです。

それなのに引っ越し前日に来て、今すぐ出ていけと前述したような行為をするのは、嫌がらせすることが目的なわけですから、悪意100パーセント。

 

インターフォンの音、ドアを叩く音、男の「出て来いや、こらあ!!出て来ないなら鍵屋呼んで開けるからな!!開けてお前のこと犯すぞ!!こら!!ここが誰のものかわかってんのか!!」

という怒声は30分は続いている。

恐怖、より明日引っ越すのに何故今?ということが意味不明で怖い。

恐怖感もあるが、その怒声が響く間も息子に朝食をさせ、着替えさせ、今お外には怖いおじさんが来ているけれど、絶対に中には入ってこれないから大丈夫だと安心させなくてはいけない。

ヨーグルトとバナナと小松菜とりんごのスムージーを先に食卓に出して、目玉焼きを焼き、コーンスープを作っていると「お母さん、ジュースこぼした〜」と言われる。その合間にもインターフォンの音、怒声。

目玉焼きが焦げる、コーンスープが煮詰まる。

「お母さん〜、おじさんうるさいよ〜、早く帰れって言ってよ〜、新しいジュースはあ〜?」

りんごと小松菜を切ってジューサーにかける。

ゴウンゴウンゴウンゴウンゴウン、ジューサーの音が響く。

「おら!!早く出て来いや!!」

「お母さーん!早くぅ!」

うるさいなあ。

一体全体何だっていうのだろう。

息子の相手で精一杯でチンピラの相手まで朝からできないよ。

嫌がらせなんて随分と暇なこと。

羨ましいよ。

 

息子の朝食ができたので警察を呼びました。

どうせ頼りにならないだろうけど。

とりあえずインターフォンは止むだろうから。

 

息子が朝食を食べ終えた頃に警察が到着しましたが、やはりなんの役にも立ちませんでした。

3人来た警察官は、先にチンピラ不動産屋の話を聞いて「この家はこの人のものだって言ってますよ!困ってるのはこの方ですからね。どうして勝手に住んでるんですか?」と。

所有権と占有権の違い、賃借契約を交わしていたのにもかかわらず急に出ていけと言われたこと、法律上12月末までは自宅に居る権利があること、強制執行の執行権は裁判所にのみ存在し、買主自らが賃借人を追い出す行為を自力救済と呼び、これは日本では違法行為に当たること。

これらの理由をなんとか警察の方に説明しようと試みましたが、「いや〜ちょっと法律の話はわからないですね〜奥さんさあ、そんなこと言ってるからこちらの旦那さん(なぜかチンピラ不動産屋を旦那さんと呼ぶ警察のゴリラ)も怒るんじゃないの?もっと、ケンカにならないように話し合わないと」だと。

話が通じない。

夫に電話をして、夫の口から説明してもらおうと電話を警察の方に渡しましたが、それを不動産屋が取り上げ切ってしましました。

不動産屋は私の携帯を高く持ち上げたまま

「今ね、警察の方とね、おたくの頭がおかしいって話してるから忙しいんですよ。この人達もね、みーんな迷惑してるんですよおたくに。みなさん、そうですよね、クレイジーなんだよこの女!普通警察呼ぶか?今、この人達にここで謝れよ!」

顔を真っ赤にして顔を極限まで私の顔に近づけて怒鳴るので唾がかかります。

「臭い」

と言って睨むと

肩を叩かれ、よろけ地面に尻餅をつきました。

警察は助けてなんてくれません。

ニヤついた顔で「まあまあまあ旦那さん」と。「奥さん、スカートの裾がめくれてますよ」と。

 

息子を家の中で待たせてある。そろそろ戻らないといけないのに。

全員、話が通じないゴリラだ。到底人間だと思えない。

警察官はこの国が法治国家だと知らないのだ。

こいつらはゴリラ。

話すべき相手じゃない。

話が通じない人間がいることは、実家で父母、妹と暮らしていた時に嫌というほど思い知ったはずなのに。

期待するな。

「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。今日のことは全て音声を記録してありますので近日中に弁護士に相談します。その後改めてご連絡を差し上げますので、本日はお帰りください。そもそもここにいらした目的はなんでしょう。目的を伺って対応できるなら対応します」

いい終わる前に不動産屋は自宅の玄関を開けて中に突入して行きました。

息子がいるからと慌てて追いかけます。録画しながら。

不動産屋は2階のリビングで私の仕事机の上にある書類の束をバサバサと撒き散らしながら

「ここは俺のもんなんだよ!!このはな!!俺の家なんだ!!」と叫んでいます。

息子を3階に避難させて、2階で暴れている不動産屋の音声を録音。

しかし、明日には引っ越すと言ってるのになんなのかしら。

息子が「酔っ払いなの?」と尋ねるので「うん、そうなの。うるさくて嫌だね。もうすぐ出て行くからね」と答えました。

弁護士にメールで音声と録画した動画を送ります。

不動産屋がなぜか仕事の資料や郵便物を勝手に開封しているので、窓から「あの〜郵便物とか本を破いてますけど〜」と警察官に言いました。

警察官がやっと来て「旦那さん」を連れて行きました。

不動産屋は私宛の郵便物と私のワンピースを持って出ようとしたので、止められていました。

「みなさん、おかしいのはこの女なんです!勝手に住みやがって!出て行け!良くしてやろうと思ったのに、こんな女!こんな女!」

という醜い叫び声が徐々に遠くなる。

しばらくして警察官が名前、住所、職業などを聞きに来ました。

その時に警察官の名前を尋ねたら教えてくれたので、警視庁で機動隊の指導をしている従兄弟に警官の無能さがわかりやすく出ている音声ともに送りました。

困ったことがあったら何でも相談して〜とお盆に言っていたし。

不動産屋には翌日、弁護士さんが連絡を入れてくれました。

 

疲れた。