①の続きです。
このブログを読んでくだっさっている方の多くは、やはり「こいつらもう離婚しろよ」という感想なのでしょうか?
もうお腹いっぱいかもしれませんが、もう少しお付き合いください。
私は元来自分の状況を客観的に判断することが苦手なので、今の状態が不幸なのか幸福なのかももうよくわかりません。
謎の足立区VS世田谷区論争で口論になり、夫宅から予定外の帰宅した後も夫への怒りは収まりません。
私がどんな思いであなたの面会へ行ったか。
焦点の定まらない目、ぼさぼさの髪、口走る意味不明の言葉、ひどい臭い、いかにも精神疾患者という見た目のあなたを見て悲しくて、それでもそんなでも生きていてくれることがうれしくて、2人で病院を抜け出してコンビニにアイスを買いに行って、良く晴れた日、閑散とした精神病院の敷地で食べた。
少しでもあなたが自由を、希望を感じてくれるようにと願って。
あなたは少し正気に戻ったように「365日で一番いい天気だね」と言った。
それだけでうれしかった。
私があなたの入院中にどんな思いで育児をしていたか。
差し押さえられる予定の自宅、多額の借金、精神病の夫。
そんなの息子にはなんの責任もないから、息子には誰よりも満たされた子供であってほしいから、だから足りないものを愛情で埋めなくてはと焦った。
今まで以上に完璧に育児しないと息子に申し訳ないと思い必死だった。
息子は優しく、賢く、明るく、花のような子だから、私にはもったいない子だから、私はなんでもできると思った。
それでも辛くて、辛いと思っていることにも罪悪感を感じて、眠れなくて食べれなくなった。
ねえ、それなのに、お前は。
退院したばかりなのに別居すると言う。
「君の負担を少しでも減らしたい。どんなことをしてでも病気を治すから、そうしたらまた家族で暮らしたい」
そう言ったけれど、それは本当なの?
私と息子を捨てたいだけではないの?
また風俗に行くのではないの?
いつでも自分のことばかり。
病気だと言えば何でも許されるの?
疲れで麻痺した頭にはよくない考えばかりがどろどろと渦巻きます。
聖人君子でなければ精神疾患者のパートナーは務まらないのかもしれませんが、私は聖人君子になるつもりはさらさらないのです。
きれいごとも、精神論もくそくらえ。
歯には歯を。狂った精神には狂った精神を。
そっちがその気なら、魂の殺し合いをいたしましょう。
そんな狂った精神状態で迎えた翌日は、決戦の日曜日。
明らかに嫌々自宅に来た夫と息子と共に近所の公園へ行きました。
お互いがお互いにイライラしているのがわかりました。
息子がお昼寝して2人になると口論になりました。
前日の繰り返しです。
夫の目つきがどんどん変わっていくのがわかりましたが、私も自分の感情のコントロールが出来なくなっていました。
夫「お前、ほんとに死ねよ!お前が妊娠するからこんなことになったんだよ、人生終わったよ!」
私「それが本心?」
夫が答える前に夫の後頭部を殴っていました。
夫は110番に通報しました。
夫との口論で手が出たことは初めてではありませんでした。
風俗利用が判明した時にも殴ってましたが、いくらボコボコにしても夫は全部僕が悪いからと、決して反撃せず、まして通報もしませんでした。
傷害罪で捕まるのかな、息子にもうしわけないなと思いました。
私はやっぱり障害者なんだ、まともに生きられないんだとぼんやり思いました。
お昼寝から起きた息子を連れて警察署に行き、取調室では息子にYouTubeでブリッピーを見せながら、警察官の質問に答えました。
取調室に響くブリッピーの陽気な英語の歌はシュールで少し楽しい気持ちになりました。
夫は別室で取り調べを受けて、10分後には「もう私には会わない、連絡もしない、離婚する」という誓約書を書いて警察に提出していました。
私を傷害罪で訴えることはしないようでしたが、夫が何を考えているのかわかりません。
その後、離婚の手続きを進めるのかと義父を通して聞いたところ、「今の病状では今後のことは判断できない」との回答がありました。
今も夫のとの連絡は絶たれたままです。
怒りはもうなくて、病状が心配ですが、夫の「お前、ほんとに死ねよ!お前が妊娠するからこんなことになったんだよ、人生終わったよ!」という言葉が本心なら、もう終わりだと思います。
私は妊娠してよかったし、息子が生まれて、あなたと家族になれて、辛いことも大変なこともたくさんあるけど、よかったって思ってるよ。
後悔したことは一度もないよ。