台風の接近により風がビュービュー。
仕事を早めに切り上げて保育園にお迎えに行き、お夕飯の支度をする元気もなかったので、息子と定食屋さんに行きました。
私は生姜焼き定食を、息子はお店の方に言って半分の量にしてもらった小さなオムライスを食べました。
定食屋のテレビから流れるニュースに「台風で工事現場の足場が倒れたんだって、危ないね〜」「中学生が電車に轢かれたんだって、踏切から中に入ったのかな?危ないね〜」とコメントを付ける息子。
「そうね〜危ないわね〜」と合いの手を入れてくれる定食屋の奥さん。
私は安心して鉄板の上の香ばしい豚ロースの生姜焼きに意識を集中して味わいました。
ここの生姜焼きはとても美味しい。
「お母さん、よく食べるねぇ」息子が感心したように言います。
「今日さ、忙しくてお昼ご飯を食べてる時間がなかったんだよ。だからお腹ぺこぺこなの」
「へ〜、頑張ったねぇ」
「朝、美味しいパン屋さんでサンドイッチを買ったのに食べる時間がなくてさ、カバンの中にずっとサンドイッチを入れながらいろんなところに行ったんだよ。サンドイッチがどんどんペッチャンコになっていって悲しかった」
「へ〜、嫌だったねぇ」
息子は基本的に私の話に興味がないのですが、会話をたのしみながらお店でご飯を食べられるなんて、息子が0才から2才までくらいを考えると夢のようです。
過不足ない2人の生活。
毎日とても楽しい。
イライラしない。
笑いが絶えない。
でも楽しいからこそ、過不足がないからこそ考える。ここに夫がいたならなと。
こういう昔ながらの定食屋のご飯好きだから一緒に食べたいな。
湯豆腐と納豆を注文するだろうな。
何でもない話をしながら食べられたらどんなに楽しいだろう。
息子が小さい頃は、3人で外食しても夫の不器用さにイライラしてばかりだった。食事楽しむなんて到底無理で、息子に食べさせることと自分がなんとか口に食べ物を放り込むだけ。味なんかしない。
早く早く早く泣いたらどうするの…
あーあーもう、なんで先を読んで行動しないの…
頭を使ってよ、リラックスしてどうするの…
私ばっかり私ばっかり私ばっかり私ばっかり私ばっかり…
私はね、平日は一日中軟禁された奴隷みたいに息子の世話しかしてないんだよ…
それなのに休みの日ぐらい、食事の間ぐらい息子を満足にみれないの…
それって親なの?
あなたは親なの?
あ、隣のテーブルの若い女の子を見てる…
ああ、ああ、ああ、たぶんあなたは親じゃないのね。
頭の中の憎しみが煮詰まる。
もう全部がしんどい。
私は私が何より嫌だ。
だって夫は、だって夫は、私と息子のために仕事を休んでくれる。いつでも一番に考えてくれてる。
息子と夜一緒に寝てくれる。
育児も家事なんでもやってくれる。
そるだけじゃない
住みやすい土地に3LDKの新築を。
食洗機を。
ルンバを。
洗濯乾燥機を。
欲しいものがあればAmazonのほしい物リストに入れておけば買ってくれる。
自由に使えるお金もくれる。
私は夫と外出してもお財布を出したことがない。
これ以上にない夫。
素晴らしい夫。
お金持ちで、頭が良くて、優しい。
でも私はどんどん苦しくなっていって、夫を憎み出している。
醜い私。
無職の私。
おまけに病気。
私は、私は、夫が憎かったのだろうか。
今となっては違う気がする。
私は、あまりに全てが変わってしまった自分の置かれた状況が憎かった。
以前、このブログで産後の生活やその時期の心理状態について書いたことがあるのだけど、続きが書けずに途中でやめてしまった。
書いた後、いろいろ思い出したからだろうと思うのだけど、眠れなくなったり、ひどく暗い気持ちになって訳もなく泣いたりするようになってしまったので、書くことを諦めた。
そんなトラウマになるような生活。
かわいい赤ちゃんがいるのにね。
長くなるので②に続きます。