前回の続きです。
解離障害を起こして精神病院の閉鎖病棟に入院した夫。
夫からの電話攻撃、仕事疲れ、育児疲れ、将来への不安、私は夫が入院してからどんどん追い詰められて行きました。
やるべきこと追われて多忙に追い詰められるというよりは、あれもこれもちゃんと!しっかり!やらなくては!と思ってしまう自分に追い詰められていきました。
解離障害の症状として幼児退行を起こしている夫の不安を思うと、5分ごとに鳴る夫からの着信を無視することは出来ない。
無視した罪悪感に耐えられない。
2歳の息子の育児は手が抜けない。
この子が生まれてから何十冊もの育児書を読み、WHOのHPを読み、発達心理の勉強をして、納得できる保育園に入園できるように、質の高いベビーシッターに預けられるように労力と資金を惜しまず、夫の病気でどんなに心身がボロボロでも息子の前では笑顔でいた。息子にイライラしたことはなかった。
彼には私たち親の問題で何らかの不利益があっては絶対にならないと思っていた。
息子が何より大事なのだから。
明朗活発頭脳明晰な彼は可能性そのもの。
私にはもったいない素晴らしい子どもだから、私が劣っている人間であるせいで彼の可能性を摘み取ってはならない。
そう、だから絶対に手は抜けない。
仕事も休めない。
あらゆることに自信のない私が唯一できること。
ここだけが評価される場所。
お金にはあまりならないけれど無くせない。
だから生活費は投資で稼がないといけない。
息子の将来のため、夫が解雇されても生活するためにお金はいくらあっても足りない。
疲れた。
疲れすぎて眠れない。
息子にイライラしてしまった。
食事を嫌がるなんて正常な発達段階に過ぎないのに。
仕事でミスをしてしまった。
そうでなくても私は他の人より仕事ができないのに。
眠いのに寝れない、寝れない、寝れない。
完璧主義もADHDの症状なのでしょうか。
私はとにかく自己評価が低いので、全てを完璧にしてやっと安心できるという傾向が育児にも仕事にもあります。
程よい匙加減みたいなものがわからないのです。
とにかく0か100。
黒か白。
「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」です。
そんな脆い完璧主義が崩れるのは早いものです。
その日はすぐにやってきました。
夜、8時ごろに息子とお風呂に入っているとインターホンが鳴りました。
しかし入浴中のため対応することは出来ませんので、放っておきました。
すると息子を寝付かせている9時半ごろに再びインターホンがなりました。
9時半の来客。
自宅に来る人間なんてほとんどが宅配業者である我が家では、普段ならあまりないことです。
モニターを確認するとお隣のご主人がパジャマ姿でうちの玄関に立っています。
目を覚ましてしまった息子が「ピロリンピロリン(インターホンのこと)が鳴ったから出る!」と急かすので気は進まないけれど玄関のドアを開けました。
③に続きます。
すみません。
昨日から夫と別居しているのですが、気が抜けたのかひどい眠気で。
少し昼寝します。